生み出したい音楽のイメージを共有できれば、言葉は要らないし、世代や国籍も関係ない。そこにあるのは音楽だけの純粋なコミュニケーションなんですよね。それはパウラ、ジャキスと演奏しているときにも感じるし、今回のトリビュートアルバムの制作でも改めて実感しましたね」
(取材・文/森 朋之)
伊藤ゴロー/青森市出身のギタリスト、作曲家、編曲家、音楽プロデューサー。naomi & goroやソロ名義Moose Hillで活動し、「コードの魔術師」と称される独自のハーモニーを持つ。坂本龍一、細野晴臣との共演や、ブラジルのジャキス&パウラ・モレレンバウムらとの国際的な交流も注目を集めている。映画『桜のような僕の恋人』(2022)や『思い、思われ、ふり、ふられ』(2020)、Netflix『君に届け3RD SEASON』(2024)など、映像音楽も多数担当している。フジテレビ「ヨルタモリ」での共演をきっかけに知り合った能町みね子と、2024年にユニットを結成。また、詩人の平出隆、建築家の青木淳とゼミナール《Crystal Cage College》を不定期に行うなど、ジャンル横断的に活躍している。
2025年6月25日に伊藤ゴロー+パウラ・モレレンバウム+ジャキス・モレレンバウムで『TREE, FORESTS tribute to RYUICHI SAKAMOTO』をリリース。親交の深かった坂本龍一の楽曲に感謝と敬意を込めて向き合い編曲したトリビュートアルバムで、YMOでもカヴァーされた「Happy End」には細野晴臣がベースで参加している。
