
夕食は、地元の人気店「キョドンサムパプ」でヘルシーな韓定食(ハンジョンシク)。新鮮な野菜に包んでいただくサムパプは優しい味わいで、種類豊富でたっぷりのパンチャン(おかず)にもテンションが上がる。そして、満腹になって外へ出ると、昼間とは全く異なる表情の、夜の慶州が待っていた。
夜間観光のハイライトは、東宮(トングン)と月池(ウォルチ)と月精橋(ウォルチョンギョ)。かつて雁鴨池(アナプチ)と呼ばれた東宮と月池は、新羅時代の離宮跡で、ライトアップされた建物が池にくっきりと映り込み、幻想的な空間に。池のほとりをゆっくりと散策しながら、悠久の歴史に思いを馳せる時間が、なんとも贅沢なひとときだった。
2018年に復元されたばかりの月精橋は、韓国最大級といわれる木造の橋。ライトアップされ、水面に映る姿はまるで鏡面のよう。ほかに建物がないこともあって、まるで時代劇の世界に迷い込んだかのような気分に浸ることができる。橋を渡りきると川沿いには桜並木とおしゃれなレストランが建ち並び、ここが最高のデートスポットだという言葉にも納得だった。
この慶州の雅な余韻に浸りながら、取材旅行は韓国第二の都市・釜山へと場所を移した。
(文と写真 生活・文化編集部 白方美樹/取材協力 韓国観光公社)
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