「ナツオの活躍は良い意味で想定外。潜在能力が高いことはわかっていたが結果も出している。源田のコンディションも完璧ではないので、状況によっては立場が逆転することもあり得る」(西武関係者)

 源田が戦列復帰してからも三塁や二塁で起用されている。5月23日に「左太もも裏筋損傷」で登録抹消されたが、故障が癒えてからは再び試合に出続けている。

「ナツオの復帰後は『遊撃・源田、二塁・滝澤』で二遊間が固まった。攻撃面での貢献度も高い。源田次第で、どうなるかわからなくもなった。競争が活発になるのはチームにとって良いこと」(西武関係者)

 源田もウカウカしていられない。今年2月に32歳を迎え、以前同様の活躍は期待薄。昨年はフル出場するも、打率.264の成績に終わった。怪我や故障も増え、チーム編成を難しくしてしまうことも多い。

「年齢と共に衰えは出てきているが、チームの顔なのは間違いない。打力は下降線を辿っているが、守備力の高さは変わらない。何より2028年までの契約も残っており、頑張ってほしい」(西武関係者)

 2023年中のFA権獲得を見越し、前年22年オフに年俸3億円、総額15億円プラス出来高の5年契約を結んだ(金額は推定)。「『(現役)最後までライオンズでやりたいです』と伝えました」のコメントが周囲を喜ばせた。

「(源田)壮亮の思いに球団側も応える形での大型契約だったが、その後は状況も変わりつつある。(球団との関係が)相思相愛であっても、この先は不透明と言えるかもしれない」(西武OB)

「打力は下降線を辿っているが守備力の高さは変わらない。しかしグラウンド外での不倫騒動の悪い印象は残っている。若手も育ってきている中、編成部は判断が難しい部分もある」(在京テレビ局スポーツ担当)

 2027年まで契約は残るが、状況次第で動きがある可能性もゼロではない。「(源田は)戦力になる間に欲しい選手」と獲得へ前向きな球団も存在するという。何よりも、西武はコンプライアンスに厳しいことで知られ、素行不良の主力選手を放出することも厭わないだけに気になるところだ。

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