オーストラリア・ニュージーランド訪問の旅で、授業で日本語を教えるシドニー近郊の公立ノースブリッジ小学校を皇太子さま(当時)と訪れた雅子さま=2002年12月、シドニー、JMPA

愛子さまのメイクが大人っぽくなられました。ふと、皇后さまの若いころの写真を拝見すると、ほほ笑む目もとやお鼻の形、口元や佇まいまでうりふたつでいらっしゃる」

 たとえばご結婚の翌々年の中東ご訪問で、おふたりはヨルダンのハッサン皇太子夫妻を表敬訪問した。豪華なローブモンタントのドレスをお召しの雅子さまと、この5月に関西・大阪万博ご訪問時の愛子さまは、ともに赤のリップがよく映えて優雅。

 2002年の豪州訪問。ハワード首相(当時)との昼食会のため、首相官邸・キリビリハウスに皇太子さま(当時)とともに招待された雅子さまは、生き生きとした表情を見せている。 

 そして24年春、愛子さまは初めて園遊会に臨んだ。おふたりとも、やや緊張感のある顔つきながらも、やわらかな目元と口元が印象的。

「おふたりは、とくに斜め45度からのお鼻やあごのラインがよく似ていらっしゃる」

 そう話すのは、前出の女性。確かに、うつむき加減の写真などからは、おふたりとも独特の優しい雰囲気がにじんでいる。

2024年の秋の園遊会で、愛子さまは最高の技術を持った職人の手による手描きの京友禅をお召し。斜め45度のうつむき加減のお顔からは、独特の優しい雰囲気が伝わり、母の雅子さまと重なる=2024年10月30日、赤坂御苑、JMPA

 たとえば、02年の豪州訪問で見せた雅子さまと、24年秋の園遊会で招待客と丁寧にやり取りを続け接遇をした愛子さまの面差しには、どちらも相手へ向ける穏やかさがある。

 愛子さまは、社会人と成年皇族として公務に本格的に取り組む生活も2年目に入った。

 海外の賓客を招いての晩餐会や午餐(昼食会)や大きな皇室行事の経験を積むごとに、所作や佇まいも洗練されている。凜としたたたずまいのなかにも、大人の女性らしい深みと華やかさがにじむ愛子さまの姿は、昔の雅子さまによく重なる。

(AERA 編集部・永井貴子)

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