「長嶋茂雄」のすごさを追い続けるスポーツライター・元永知宏さん　「ヤクルトを阪神みたいなチームにしちゃダメだ」の真意

立教大時代は一茂さんがキャプテン

――元永さんは長嶋さんと同じ立教大学の野球部出身です。世代は違いますが、部員時代に長嶋さんの面影に触れるようなことはありましたか。 

　私が2年生の時、キャプテンが長嶋一茂先輩でした。当時は六大学野球のリーグ戦の開幕時に「保護者会」があり、選手の保護者が集う親睦会が開催されていました。一茂先輩のご両親、つまり長嶋さんと奥さまもキャプテンのご両親というお立場でお見えになっていました。

　うちの両親は愛媛から上京し、長嶋さんと一緒に写真を撮ってもらったり、サインをしてもらったりしたようです。両親があの長嶋さんと会える機会をつくれたことは、ちょっとした親孝行だったと思います。当時の写真は大きく引き伸ばして、いまも実家の居間に飾ってあります（笑）。

　私は長嶋さんと直接の接点こそ少なかったのですが、だからこそもっと深く知りたいと思いました。これからも“長嶋茂雄伝説”を追い続け、その軌跡を発信していきたいと思っています。“長嶋茂雄伝説”は……永久に不滅です。

（聞き手・構成／AERA編集部・大崎百紀）

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