三菱UFJアセットマネジメント カスタマー・コミュニケーション部 推進戦略グループマネジャーの野尻広明さん(撮影・小黒冴夏)
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 新NISAの投資先として大多数の人が選んでいるのが「S&P500」の投資信託。どんな指数? 30年前の組み入れ銘柄(本誌初公開)と2025年最新版の比較も。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2025夏号」から抜粋しています】

【見て!】30年前のS&P500上位20銘柄は今と全然違った!(図表)

 新NISAで人気なのが「S&P500」と「全世界株式」の投資信託。

 本誌調査によると2025年1〜3月に主要ネット証券5社の新NISAつみたて投資枠で買われた投資信託の1位が「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」、2位が「全世界株式(オール・カントリー)」(以下、オルカン)だった。

 どちらもインデックス(指数)に連動する投資信託である。

 オルカンはその名称から想像しやすいが、世界中の株式をほぼ全部買ったのと同じような値動きをする投資信託だ。

 S&P500はビギナーにはピンとこないかもしれない。

 S&P500はニューヨーク証券取引所などに上場している主要企業500社の株式が組み入れられた指数だ。

「S&P」は世界最大規模の指数算出企業、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社のこと。

 日経平均株価を「日経225」とも呼ぶが、こちらは日本経済新聞社が算出する日本の主要な225社が対象。S&P500も、それと似たネーミングだ。

「S&P500への連動を目指すインデックス型投資信託につみたて投資をすれば、少額資金から米国の主要な500銘柄を『まとめ買い』できる」と言われてもわかりづらいだろう。

 ここで「S&P500の投資信託を1万円分買うと?」の表を見てほしい。

 2025年2月28日にS&P500の投資信託を1万円分買うと、アップルの株を725円分、エヌビディアの株を607円分、マイクロソフトの株を585円分、アマゾン・ドット・コムの株を394円分……といった具合に、500銘柄を少しずつ買ったのと同じ状態になる。

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