
「ミョウガは買うものじゃなく、摘むものだと思ってました」――102歳現役美容部員・堀野智子さんが教える、“庭から始まるごちそう時間”。朝摘みのミョウガで味噌汁を、笹の葉でちまきを。季節の恵みを料理に変える堀野さんの暮らしには、年齢を感じさせない「今を楽しむ工夫」があふれています。
福島の伝統ちまきレシピや、薬味として万能なミョウガの使い方も紹介。「毎日の中に、ちょっとしたスペシャルを取り入れる」堀野さん流の“植物クッキング”に、元気とヒントをもらえること間違いなしです。堀野さんの最新刊『102歳、今より元気に美しく』(朝日新聞出版)から一部を抜粋・加筆再編集して公開します。
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――堀野さんはご自宅で育てているものを使って、お料理をすることがあるそうですね。たとえば、どんなものを育てていて、どんなごはんを作っているのでしょうか。
庭に生えているものを食用に使うこともあります。
笹を取ってきてちまきを作るのを毎年楽しみにしていたのですが、2024年は、草刈りをお願いした人が間違って刈り取ってしまいました。
「笹は刈らないでください」と前もって一言言っておけばよかったのですが、あとのまつりです。
私のちまきは、「ちまき」と聞いたときに多くの方がイメージするような中華風のものではなく、福島の伝統料理に近いものです。もち米を笹の葉にくるんでゆで、きな粉とお砂糖を混ぜたものをかけて食べます。