
――テレビで見る我が娘に、父がアドバイスしたことは?
1度だけありました。入社1~2年目の頃です。普段は何も言わないのに、父から電話がかかってきたので驚きました。用件は“眉”でした。「なんだ、あの眉は。眉毛は永島家の家訓なんだぞ!」と(笑)。当時の私の山型のとんがり眉を見て「なんだこれは」と。確かに今振り返ると、私の眉は細すぎていたかもしれませんが、それにしてもそこまで言うとは(笑)。どうも父は私の眉が気になって、同じ時間帯に出演する女性キャスターの眉をチェックしたみたいなんです。「〇〇さんのは、山型で丸くて優しい雰囲気」とか言っていました……。
「行きたくない」は本当になかった
――永島昭浩さん、太い眉ですものね。家訓なんですね(笑)。
憤慨していましたね(笑)。眉に対する強いこだわりがあんなにあったとは(笑)。入社後のメイク研修で「顔立ちがはっきりしているので、眉はもう少し整えて軽やかに」とアドバイスされ、試行錯誤しているうちに細く茶色になりすぎてしまったのかもしれません。退職については何も言わないのに、眉については怒る我が父……(笑)。
――入社してからずっと朝の顔でした。
入社1年目から「めざましテレビ」の情報キャスターで、3年目からメインキャスターになり、計7年間弱「めざましテレビ」を、その後「めざまし8」(現在の「サン!シャイン」の時間帯)で2年間メインキャスターを担当しました。「めざましテレビ」時代は、深夜の1時か2時に起きる毎日でしたけど、私にとっては小学生の時から見ていた大好きな番組だったので、「行きたくない」という日はありませんでした。「ちょっと眠い」はあっても、「行きたくない」は本当になかった。刺激的な毎日で、楽しくて仕方なかったんです。普段は経験できない貴重な場所に行けたり、いろんな方に会えたり。