
元フジテレビアナウンサーの永島優美さん(33)は3月末に会社を退職し、フリーアナウンサーとして活動を始めた。長らく“朝の顔”として活躍してきたが、今後はスポーツに関する仕事や、フルーツの魅力を伝える仕事にも携わりたいと話す。退職後初めてインタビューに応じた。前編では、退職までの経緯や、退職についての家族の反応などについて聞いた。
――アナウンサーを目指そうと思ったきっかけを聞かせてください。
2014年にフジテレビに入社し、20代はとにかく走り続けました。小学生の頃から「めざましテレビ」をずっと見ていて、とにかくフジテレビが大好きでした。実は私、人前で話をするのがとても苦手だったんです。そんな自分を変えたくて大学生の時、地元の神戸の観光大使の仕事を始めました。ある時、イベントの司会を1人で行うことになったんです。何も考えなくても言葉が出るぐらい準備をしてのぞんだところ、意外とスラスラ話せた。しかもとても楽しかったんです。終了後、一番前に座っていらした高齢の女性の方が「あなたの声が好き。応援してるわ」って声をかけてくださったんです。大学2年生の時でした。その一言がなかったらアナウンサーを目指していなかったと思います。
「優が元気でいてくれるなら何でもええわ」
――大好きだったフジテレビを3月末で退職されました。
30歳目前に、職場の同僚と結婚し、昨年には長女を出産しました。産休と育休を通して、社会人になって初めて自分の人生を見つめる時間を得ました。同じ頃、夫の仕事にも変化がありました。子どもと過ごす時間や夫婦の時間、そして自分自身の夢に向かって挑戦することなどについて深く考えるようになり、昨年の10月に退職を決意しました。
――ご家族の反応は?
夫からは「私だからこそ伝えることができることは何か考えてみたら」と言われました。一人の人間としてどうありたいか、彼の言葉で自分の今後の人生について真剣に考えるようになりました。父(元サッカー日本代表で解説者の永島昭浩さん)は、「優が元気でいてくれるなら何でもええわ」みたいな感じでしたね(笑)。父もスポーツキャスターやサッカー協会の仕事などをフリーランスでやっていますし。特に先輩として「こうしたほうがええんちゃうか」というのはありませんでした(笑)。