
村嵜さんはこう推測する。
「女性部下にとっては突然だったかもしれませんが、男性上司はどこまで一線を越えてOKなのか少しずつ試していたのではないでしょうか。女性部下を私物化しようとしていたのかもしれません」
いくら仲が良くても、ハラスメントへの意識、職場の女性の人権を尊重する意識があれば、ある程度の距離感を保てるはずだ。
「ハラスメントの知識がある人が、ハラスメント防止意識の低い人のもとで働けば、潰されてしまいます。地方の場合は特に、雇用主の影響力が強い。雇用主こそ、積極的に対策を強化しなければ、多くの人を苦しませることになります」(村嵜さん)
(編集部・井上有紀子)
※AERA 2025年5月19日号より抜粋
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