写真・図版(3枚目)| 休刊の「鉄道ジャーナル」を復活してほしい! ネット全盛の時代に紙の雑誌のニーズとは【読者アンケート結果発表】

 どんなものが捨てられずにいるのか。コメントには、廃刊・休刊になった雑誌の最終号、楽譜が載っている音楽雑誌、「推し」が特集されている号などが挙げられていました。

 ギターの雑誌名を挙げた60代の男性は「楽譜はその時点の雑誌を手に入れておかないと、権利の関係で後で入手できなくなるから」

「推しが表紙になっている雑誌は取っておいている」(20代、女性)

「応援している俳優さんが表紙を飾り、記事をスクラップにせず雑誌のまま取っておきたいから」(50代、女性)
 

 また、多くの雑誌が廃刊・休刊になっているなか、「また読みたい」「復活してほしい」という雑誌が「ある」と回答した方は36.9%。そして、挙げられた具体的な雑誌名で多かったのが、「鉄道ジャーナル」「週刊朝日」「噂の真相」「レコード芸術」「ヴァンテーヌ」「アサヒカメラ」などでした。

「鉄道ジャーナル」を挙げた50代の男性は「鉄道をより多角的に、総合交通的観点から分析、考察する観点が唯一無二だから」

 情報誌の「ぴあ」を挙げた50代の男性は「情報量の多さが素晴らしかった。自分は映画の為に読んでいましたが、ネット全盛の今でも『ぴあ』があればよかったとつくづく思います」

 40代の男性は、自然史の雑誌「アニマ」を挙げて、「写真が優れていて、その写真を撮るまでの執念や企画力が誌面から感じ取れる」
 

「紙」で読みたい雑誌とは

「紙」の雑誌を出しながら、同時にウェブメディアも運営している編集部も少なくありません。読者は、紙の雑誌と連動したウェブサイト(ホームページ)も見ているのでしょうか。

 回答では、「よく見る」「ときどき見る」はあわせて36.9%。「あまり見ない」が29.5%。「まったく見ない」(17.3%)のほか、「HPがあるか知らない」も16.3%でした。
 

 では、みなさんは、どんな雑誌ならば「紙」で買いたいと思うのでしょうか。意見をいくつか紹介します。
 

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