
4月21日にスタートした北川景子主演ドラマ「あなたを奪ったその日から」(フジテレビ系)に出演している俳優の平祐奈(26)。本作は北川演じる食品事故で子どもを失った母親が、事故を起こした惣菜店の社長を恨む中、社長の子どもを誘拐することから始まる11年に及ぶ復讐と親子愛の物語で、平は社長の長女という役どころ。初回の放送で実年齢26歳にして制服姿の女子高生役で登場したが、SNS上では「全然違和感なくてすごい!」「高校生役だけど少し無理があったかも」など、賛否の声が見受けられた。
俳優としては2011年公開の映画「奇跡」でデビューし、数々の作品に出演している平は、サッカー日本代表の長友佑都選手と結婚した平愛梨の妹としても知られる。かつては、姉の愛梨が17年までツアーガイドを務めていた「もしもツアーズ」(フジテレビ系)に、同年より週替わりレギュラーとして起用されていたこともあってか、“姉夫婦の七光り”といったネガティブなイメージを思い浮かべる人もいるだろう。一方、3月まで放送されたNHK連続テレビ小説「おむすび」で朝ドラ初出演を果たすなど、最近、露出が増えている印象だ。
「『おむすび』ではヒロインが通う栄養専門学校の同級生役でした。はんなりとした物腰柔らかなお嬢様なのに、毒舌で芯の強さも持っているという役どころを関西弁で丁寧に演じ、その憎めないキャラが好評でした。一方、3月に公開された映画『ネムルバカ』では、インディーズバンドのメンバーとして夢を追いかける主人公の一人として出演。金髪姿でライブ以外ではテンションが低くて気だるそうといった、朝ドラとは異なる役柄を違和感なく演じ、こちらも評価されていました。今期の高校生役もそうですが、最近は様々な役に挑戦し演技でしっかり爪痕を残している印象ですね」(民放ドラマ制作スタッフ)
俳優としては可愛らしいビジュアルだけでなく、役の幅も広がって姉とは違った魅力を放っているようだ。一方、プライベートでは、俳優とはまた違った一面も持っているようだ。
「平さんは国学院大学神道文化学部を卒業し、神職の資格を持っているんです。卒業後は芸能の仕事の合間を縫って、何とか時間を見つけて都内の神社で祭祀の手伝いなどを続けているとインタビューで話していました。神社での肩書は『権禰宜』で、不定期ながらも続けていきたいと語っていましたね。俳優と神職の仕事について、『素晴らしい作品に接したい』という気持ちのように、人の思いを繋ぐという意味で共通した役割を担っているとも。昨年2月に更新された自身のブログでは、神職の装束を着た姿を公開するとともに、水天宮で神職として豆まきをしたことを報告していました。神職に励んでいることから心身のバランスも整い、仕事にも好影響をもたらしているのかもしれませんね」(テレビ情報誌の編集者)