
5月1日は中森明菜のデビュー記念日。最近の中森明菜といえば、4月19日、20日に大分で行われた大型野外フェス「ジゴロック2025~大分“地獄極楽”ROCK FESTIVAL~」に出演したことが話題になったが、その姿はどんなものだったのか? 明菜を目指して歌手になったプロシンガーのKayaに、いまの中森明菜のリアルと今後に期待することを聞いた。
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1982年5月1日に「スローモーション」でデビューし、今年43年目を迎えた中森明菜。これまで、長らく活動は休止していたが、昨年はファンクラブ限定ライブを行ったり、じわじわと復活の兆しが見えていた。そんなところにいきなり、4月19日、20日に行われた野外フェス「ジゴロック」に参戦。中森明菜の43年のキャリアの中で初めてとなる野外フェスは、ファンのみならず大きな話題となった。
当日の中森明菜の様子は、地上波の芸能ニュースで放送され大々的に報じられた。SNSなどの反応は「本物が動いてる! 歌ってる! また中森明菜の姿を見られるなんて感謝しかない」「野外フェスに挑戦すること自体“攻めてる”明菜はやはりカッコいい」など歓喜する声にあふれた。
その一方で、「現在の姿でのパフォーマンスにはちょっと複雑なものが」など、80年代の全盛期から変化した姿に否定的な声もあった。
BGMで曲が流れただけで歓声
「明菜さんがファンの前に出てきてくださったことが嬉しくて」
というのは、“中森明菜になりたい”という思いで歌手を目指したプロシンガーのKaya。海外公演などもある歌手としての活動の合間を縫って、もちろん大分に駆け付けた。「リアル」中森明菜はどうだったのか? 中森明菜がステージに登場する前からものすごい期待感がそこにはあったと言う。
「セットの交換や準備の間、2日間のフェスに出演するアーティストの楽曲が会場でBGMとして流れていました。明菜さんの『ミ・アモーレ〔Meu amor é・・・〕』が流れた瞬間に、“ワァー”というどよめきが起きました。会場BGMなので、ステージにご本人が登場するわけではないのに、こんなに歓声が沸き起ったのには驚きました。“みんな明菜さんを待っているんだ”というのが体に伝わりましたね。ファンとしては、それが嬉しかったです」