厚生労働省の「令和4年雇用動向調査結果」における「転職入職者が前職を辞めた理由」では、「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」の理由で離職した人の割合は次のとおりです。

このデータを見ると、若い世代が労働時間に対する不満が原因で離職するケースが多いことがわかります。
また、女性の30代、40代も数字が高くなっていますが、これは育児や家事、介護などがあるため、時間の融通が利く会社で働きたいというニーズの表れです。
このデータからも、若手世代が残業や休日出勤を嫌うことが見てとれます。
もちろん残業してでもバリバリ働きたいという若手もいます。ただ、そういう若手は決して多数派とはいえないでしょう。
「お金への執着」が以前より薄くなった
②物欲がそれほど強くない
また、この世代の人からは「いい車に乗りたい」「いい家に住みたい」「高い時計が欲しい」といった言葉はそれほど多く聞かれません。
一方で、「いい物を買うために残業してまで稼ぎたいかというと、そういうわけでもない。だったらそこそこの物でいい」という話がよく聞かれます。
また、インターネットで情報収集することに長けており、お金をかけなくても欲しいものを手に入れる術をよく知っています。
そういった点からも多額のお金を必要としていないということもあるでしょう。
こういった心理的傾向のある若手社員は、給料のために残業や休日出勤をするかというと決してそうではないのです。