
4月21日にスタートした北川景子主演のドラマ「あなたを奪ったその日から」(フジテレビ系)では、北川の鬼気迫る演技が話題となっているが、同時に、かつて“トレンディー女優”と呼ばれた鶴田真由(55)がキャスティングされたことにも注目が集まっている。
同作は過去に食品事故で子どもを失った母親(北川)が、事故を起こした惣菜店の社長(大森南朋)を恨み続ける中、意図せずその社長の次女を誘拐してしまうというストーリーだ。復讐と親子愛を描くドラマだが、鶴田は社長の元妻役で娘2人を残したまま家を出て、スナックで働くママを演じているのだ。第1話では登場はなかったが、「次回 鶴田真由!? やさぐれ役なんて珍しい~」と登場を期待する声がSNSでは見受けられた。
近年では、2023年の朝ドラ「らんまん」(NHK)で、主人公(神木隆之介)が印刷技術を学んだ印刷工場社長の妻役を好演したことも記憶に新しいが、全盛期に比べればマイペースで活動しているようだ。

鶴田は1988年に女優デビュー。92年に大沢たかおと共演した日本石油のCMで注目を集め、ドラマ出演のオファーが続々と舞い込んだ。その後は「悪女」(92年・日本テレビ系)、「ジェラシー」(93年・同)、「妹よ」(94年・フジテレビ系)など話題のドラマに次々と出演し、トレンディー俳優の仲間入りを果たした。96年には、映画「きけ、わだつみの声 Last Friends」での従軍看護婦役が評価され、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞している。
「鶴田さんといえば、凛としたたたずまいと少し鼻にかかった独特な声が魅力的で、全盛期は雑誌の『結婚したい女優ランキング』で常に上位に入っていました。90年代後半まではドラマに引っ張りだこでしたが、鶴田さん本人は屋久島へ一人旅をしたことがきっかけで、仕事に対する考え方が変わったと語っており、実際それ以降はマイペースな活動にシフトしていきます。その後、休暇のため滞在した米ニューヨークで、夫であるアーティストの中山ダイスケ氏と知り合い結婚します。彼女がブレークした94年の月9ドラマ『妹よ』で演じた妹役は、“ダメなバンドマンに恋する女性”だったのですが、同作以降もそういう役が多くなり、ついには実生活でもアーティストと結婚してしまった、と最近もバラエティーで語っていました」(週刊誌の芸能担当記者)