
現在は鎌倉との二拠点生活
結婚後もしばらくニューヨークでの生活を続け、日本の芸能界から距離を置いていたが、2003年に夫婦そろって帰国。鶴田は脇役などでいくつかのドラマに出演しつつ、世界を飛び回るドキュメンタリー番組でも活躍するようになり、一風変わった女優というイメージになっていった。
「鶴田さんは女優だけでなくカメラマンとしての顔も持っているんです。旅をきっかけに写真を撮り始めたそうで、以前は、人物や景色を被写体にしていたそうですが、18年頃からは花の写真を撮っていて、個展もたびたび開催しています。また、実は車好きな一面もあります。18歳で免許を取得して以来、4台の車を愛用してきたそうで、今、乗っている車は世界200台限定の希少モデルのメルセデス・ベンツ Gクラス、いわゆるゲレンデだそうです。岩手県から東京まで7時間以上かけて、ノンストップで運転したこともあると話していたことからも、運転が大好きなんでしょうね」(同)
近年では、生まれ故郷である鎌倉と仕事が多い東京の二拠点生活を送っていることを明かしている鶴田。東京は何でもコンパクトに集まっていて便利だが、「どこか疲れているように感じることも」(「日経REVIVE」2022年3月号)あると言い、鎌倉に帰ってくると「リセットされる感覚がある」と話していた。地元を一度離れると、住んでいたときにはわからなかった「私はこの土地に育ててもらったんだな」という感覚も生まれるという。鶴田は、30代でヨガや瞑想を始めたそうだが、「鎌倉は禅の街で通じるものがある」など、幼いころの環境が今の自分に影響していると感じてもいるようだ。
芸能評論家の三杉武氏は鶴田真由についてこう述べる。
「鶴田さんは美大出身の両親を持ち、中学から成城学園に通っていたことから、デビュー直後は“お嬢様女優”として人気を集めました。凛とした上品さに加えて、こうした背景もあり『結婚したい女優ランキング』でも上位の常連でした。ただ実際は若い頃から海外を一人旅したり、バイクや車が好きだったりとかなりアクティブな一面も。これまで50カ国以上を旅しており、ドキュメンタリー番組の企画でイランを訪れたり、アフガニスタンに2カ月滞在したり、ミャンマーを約3週間かけて旅したりもしています。テレビでの露出は多いとは言えませんが、以前からのファンはもちろん、そうしたライフスタイルに憧れる女性も多いのではないでしょうか」
スナックのママという珍しい役どころで、鶴田が新ドラマにどんなスパイスを注入していくのか、楽しみだ。
(高梨歩)