そんな個性的な母親役にも定評がある鈴木だが、私生活では離婚を2回経験した“バツ2”でもある。週刊誌の芸能担当記者は言う。

「鈴木さんは1995年にF1解説者と結婚したものの、すぐに離婚し、98年に石橋貴明さんとバツイチ同士で授かり婚するなど、恋多き女性というイメージもありました。その後、石橋さんとは3人の子どもをもうけるも、2021年に離婚したことが話題になりましたよね。離婚の理由は『子育てが一段落した』とのことですが、三女が高校を卒業するタイミングで鈴木さんから離婚を切り出し、門限があったりなど石橋さんの亭主関白ぶりが理由だとも報じられました。そんな中、離婚後に行われた出演作品の記者会見に出席した際、家庭円満の秘訣について聞かれ『それがあればみんな困っていない』と、苦笑いしながら返答していました。離婚した人に対してかなり失礼な質問ですが、軽く受け流しているところを見ると、心が自由になり、より寛容で器も大きくなっているのかもしれません」

若い頃がかっこつけていたけど

 20代の頃はクールビューティーというイメージで、シャープな演技が目立っていた鈴木だが、子育てと離婚を経てアラ還になった今、達観フェーズに入っているようにも見える。表情が穏やかになり、演技も丸くなったと感じる視聴者も多いようだ。

「LEON」(2022年2月10日配信)では、自身の子育てについて「お弁当を20年間作っていた」が、「そのほうが良い母親だ」みたいな主張に映るのがとても嫌だと告白していた。自分はたまたまそうしたが、そうしなくてはいけないということは全くなく、そういう考えが母親のプレッシャーになるのは最悪だと思っており、「お弁当なんか作らなくても、子どもは育ちます」と話していた。

 また、「あさイチ」(NHK、2024年12月9日放送)では長谷川京子やLilicoと老いについてトークを展開。冒頭、「体の変化」について聞かれると、「最近、むせますね」と返答し「でも、そんなものかな。とっかかりはビックリしますけど、忘れますよ」と、淡々と語った。

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