ゴスペルを歌う武内陶子さん(本人提供)
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 さあ、今回は私の趣味の一つであります「ゴスペル」についてでございます。ひょんなことからゴスペルを始めてかれこれ12年。今も毎週集まって歌い続けています。これがね、本当に私の人生を変えるほどすてきな経験になっていて。歌は歌にあらず……もはやゴスペルは私の中でとても大切な存在になっているのであります。

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 と、その前に。少し前までの私の来世の夢は「ハワイのフラの名手の助産師で、子だくさん母さんのラッパーになること!」でした。いきなりなんのこっちゃ〜ですけれど、ちょっとお付き合いお願いしますね(笑)。

 われながら欲張りな夢だなあと思いますが、そんな夢を抱くようになったきっかけは20年前に39歳で長女を出産したことでした。高齢ゆえに最初で最後の出産だと思っていた私は、どうしても助産師さんに赤ちゃんを取り上げてほしくて助産院での出産を希望。しかしながら、高齢での出産のため異常分娩(ぶんべん)になる可能性も高く、受け入れてもらえる助産院を見つけることが難しかった。結果、助産師さんがたくさんいるクリニックで出産することにしたのです。まあ、その過程の素晴らしかったこと。 あまりにもへなちょこ妊婦だった私を厳しく指導してくださるわ、陣痛が始まってからの経験したことのないような苦しい時間を親身になって一緒に過ごしてくださるわ、出産した後も子育てパニックになる私をやさしく導いてくださるわと、その尊い存在にいたく感動し「次の世では絶対に助産師になる!」と心に誓ったのです。しかも、私自身は4人姉妹でとっても楽しかったのに、私はきっと年齢的にも子どもは1人しか産めないだろうなあと残念に思い、来世では子だくさん母さんになる! とひそかに心に誓っておったのです。

 次の「フラの名手」、というのはですね、とあるNHKの番組でハワイのフラダンス選手権の番組を見まして、それが素晴らしい番組で。 それまで抱いていたイメージとはかけ離れたフラのスピリチュアルな部分が丁寧に描かれていて大感動(自然の中にたくさんの神様が宿っていて、フラの一つ一つの動きには意味があり、それはその神様たちと対話をしているのだ、といったような内容でした)。影響されやすい私は、絶対来世ではハワイのフラの名手になる!!という夢も加わりました。

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