巨人・甲斐拓也(写真提供・日刊スポーツ)
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 巨人の捕手起用は今後どうなっていくのだろうか……。ソフトバンクからフリーエージェント(FA)で新加入の甲斐拓也が開幕から3試合スタメンを務め攻守に存在感を見せているが、今後は読めない部分もあるという。

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 最近では“正捕手”の概念が変化し、1人で固定するケースは減ってはいるが、それでも2人程度で回すチームがほどんど。だが、巨人は甲斐の他にもレギュラークラスの捕手が複数人おり、これまでになかった起用も見られるかもしれない。阿部慎之助監督は現役時代に自身も守った捕手に関して、従来のセオリーと異なった方法を採りそうだという声もある。

「経験、実績の両方を備え、(開幕から活躍している)甲斐がもちろん一番手。しかし昨年までマスクを被った岸田行倫、大城卓三、小林誠司も健在で、山瀬慎之助、喜多隆介も成長著しい。選手個々の調子やチーム状況次第で、思い切った起用もあるかもしれない」(巨人関係者)

 先述のように、昨オフには侍ジャパンなどでも活躍した実績のある甲斐をFAで獲得。一方でFA移籍の可能性が囁かれた「打てる捕手」の大城が残留した。さらに、昨季88試合出場の岸田、経験豊かなベテラン小林に加え、若手の山瀬らが控えている状況だ。

「阿部監督は捕手の重要性をもちろん理解している。近年の野球界の変化、進歩などを踏まえ、多くの選択肢を用意しておきたいのでは……。攻撃、守備、コンディションに合わせ、捕手を変幻自在に使う可能性がある」(巨人OB)

「『捕手は守備が最優先』と言われた時代もあった。今でも守備力は最重要だが攻撃力も求められつつある。加えて、近年は夏場の異常な暑さもあってコンディション維持が難しく、1人でシーズンを乗り切るのは困難。捕手を使い分けるのは、時代に即しているとも言える」(在京球団編成担当者)

 阿部監督は現役時代、長年にわたり巨人のマスクを被り続け、一時期は打力を生かすために一塁手として起用されたこともあった。指揮官となった今はチームに最もプラスになる捕手の起用法を模索しているはずだ。

「阿部監督の『背番号10』を授けられた甲斐が中心なのは間違いない。しかし、シーズンが進めば状況に応じた捕手起用も増えるのではないか。各捕手が心身ともにフレッシュな状態で、シーズンを乗り切ってポストシーズンを迎えたいところ」(巨人関係者)

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