変わっていた、我が子の卒業式

 アンケートでは、回答者の子どもの卒業式に出席したことがあるかも聞きました。

 最多は「幼稚園・保育園」で51.4%。年齢が上がるにつれて減少していき、「大学・短大・専門学校」は15.6%にとどまりました。これは、回答者の子どもがまだ、その年齢に達していないためかもしれません。

 逆に「子どもはいるが、出席したことがない」は7.5%だったので、ほとんどの方がいずれかのタイミングで、子どもの卒業式に出席していると思われました。
 

 出席した子ども世代の卒業式。自分のころと比べて、どんな「変化」があったのでしょうか。「卒業式に両親がそろって出席し、祖父母の姿も目立った」「卒業証書が筒ではなくファイルに入っていた」「小学校の卒業式に子どもたちが袴姿で出席していた」ことなどが挙がりました。

 また、「卒業式で歌われる歌が変わった」と多くの方がコメント。定番だった「仰げば尊し」などが聞かれなかった一方で、当時流行していた歌が披露されて「涙が引いた」という方も。

「こどもの学校は一学年が30人位しかいないから、時間稼ぎなのか、牛歩戦術のような証書の渡し方で笑った。しかも、式としてあまりに早く終わるのがまずいと思ったのか、町内会長とか地元自治会長とか、無理やり来賓を呼ぶのも呆れた」(50代、女性)

「一人ずつ、親に感謝のVTRが最後に舞台で見られるようにサプライズがあり、びっくりした」(40代、女性)

「自分の時は儀式偏重で窮屈だった。子供の時は将来の希望を発表するなど、のびのびとしていた」(70代、男性)

「息子の都立高校の卒業式は、やりたい放題、はちゃめちゃだった。自由でよかった」(60代、女性)
 

 我が子の卒業式に参加して、その成長した姿に「感動した」「涙が出た」というコメントも。時代とともに卒業式の形は変わっても、学び舎を巣立っていく子どもたちの背中は変わらないのです。

(AERA dot.編集部)

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