一方、泣かなかったこともまた、思い出の一つになったようです。

「どうして泣くんだろうね、また会えるのにね、友だちは友だちで変わらないのにね、と話したこと」(40代、女性)

「周囲が泣いているのに、自分のクラスだけ笑ってて、式の後、担任に叱られました」(60代、女性)
 

卒業式の一番の思い出は

 卒業式で印象に残っているのは、やはり「先生や同級生、後輩らとの別れ」が45.7%とダントツでトップ。そのほか、「卒業証書を受け取った」(29.7%)、「卒業の歌を歌った」(23.8%)、「記念写真を撮影した」(21.8%)などが続きました。
 

 卒業式では校歌を歌うことが一般的ですが、卒業した小学校の校歌を覚えているか、うかがいました。

 最も多かったのが、「まったく覚えていない」の31.4%。続いては「歌詞は不安だが、1番だけ歌える」が23.6%でした。「1番はしっかり歌える」が18.3%でした。

 卒業した学校のなかで、1番だけでも歌えるのはいつの校歌か複数回答で聞いたところ、「小学校」が最多で52.8%。「中学校」「高校・高専」はほぼ同数の約40%で、「大学・短大・専門学校」は11.7%。「どれも歌えない」も25%ありました。

 校歌については、こんなコメントもありました。

「中学校の校歌を正式に歌うのが入学式と卒業式。正式に歌うと20分もあるんじゃないか?!と有名で、長々と歌った記憶か今でもあります」(50代、女性)
 

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卒業式に、ちょっとした「仕掛け」を