さらに途中でモーションを止める“ボーク”まで演じてしまい、試合開始が4分も遅れる羽目に……。
「すっごく緊張しちゃって、力が入りすぎちゃって!すっごい悔しかったので、旦那さんと愛のキャッチボールをして、もう一度リベンジしたいです!」と再挑戦を誓った鈴木だったが、SNSに「始球式はあなたのショータイムではありません」「見ててイラつく」などのコメントが殺到するなど、野球ファンの顰蹙を買う結果となった。
一方、肝心のボールを持たずに始球式のマウンドに上がってしまったのが、女優の鳴海唯だ。
21年6月3日に横浜スタジアムで行われたDeNA対ソフトバンクの試合前、ベイスターズのユニホーム姿でマウンドに上がった鳴海は、「それではお願いいたします」の場内DJの掛け声で投球動作に入ろうとしたが、グラブの中にボールが入っていないことに気づくと、困惑した表情で周囲をキョロキョロ。直後、DeNAのマスコット・スターマンが慌てて駆けつけてボールを手渡し、何とか始球式をこなした。
だが、このボールを忘れる“天然ぶり”が「かわいらしい」と野球ファンの注目を集め、仕事のオファーが相次ぐのだから、まさに結果オーライだった。
それから2年後の23年11月12日、巨人OB対ジャイアンツ女子チームのチャレンジマッチでも、タレントの山田邦子が始球式のボールを忘れてマウンドに上がるハプニングが起きている。
無観客試合ならぬ史上初の“無観客始球式”を演じたのが、ものまね芸人のアントキの猪木だ。
2015年4月3日のロッテ対楽天は、体重95キロの楽天・大久保博元監督が踏ん張り切れず、移動用バスに激突するほどの強風のため試合中止になった。
この日、「あったかファンサービス」と銘打った“謎の炎のファイター”アントキの猪木の始球式も中止になったかに思われたが、なんと、アントキの猪木は、スタンドに観客がいないにもかかわらず、背番号「123」のマリーンズのユニホーム姿で、ブルーシートが張られたままのマウンドに上がった。