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 この夏、『氷艶』が再び帰ってくる。

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 2010年バンクーバー五輪のフィギュアスケート・男子シングルで銅メダルを獲得した高橋大輔が主演を務める「氷艶」は、日本文化とフィギュアスケートを融合させたアイスショーだ。歌舞伎とのコラボレーション作品である2017年「破沙羅」、「源氏物語」をモチーフにした2019年「月光かりの如く」、現代版「銀河鉄道の夜」を描く2024年「十字星のキセキ」に続く第4弾「氷艶 hyoen 2025 -鏡紋の夜叉-」が、今年7月5~7日、横浜アリーナで開催される。

 今公演では、「桃太郎」の基となった「温羅伝説」を、氷上で描き出す。高橋と増田貴久(NEWS)がダブル主演を務め、演出は堤幸彦、音楽はSUGIZOが担当。12日には高橋・増田・堤・SUGIZOが登壇した記者発表会が行われ、その後高橋が個別取材に応じた。

――今までの「氷艶」は高橋さんにとって大きな意味を持っていたと思います。「氷艶」シリーズに対する思いを聞かせていただけますか

 僕自身、2017年「破沙羅」で、「フィギュアスケートってこういうエンターテインメントに出来るんだ」と教えられたような気がしました。そこから「月光かりの如く」「十字星のキセキ」、後は「LUXE」(2021年、「月光かりの如く」のメンバーが再集結したレビュー形式の公演)をやっていく中で、いろいろな新しいことに挑戦させていただきました。スケートだけやっていたら出会わなかっただろう方々とご一緒させていただいて、毎回毎回ものすごく刺激を受けて、知らない自分を教えてもらえたようなエンターテインメントです。自分自身が「エンターテインメントにかかわっていきたい」と強く思えたのも、この「氷艶」でいろいろな方と出会わせていただいたからかなと思っています。いつもヒントをくれるというか、クリエイトしていく上で何が必要なのかということを体感する、すごく大事な作品だなと思いますね。

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ロックでスケートをすることについての“こだわり”