日本在住歴1年半という2人組のインドネシア人女性たち、26歳のアマンダさんと25歳のベリーニさん。どちらも焼肉どんぶりを購入。「ビル内でサービス業に就いています。ここで買うのはおいしくて安いから」と話す。

 助六寿司を手にしたスウェーデン出身の22歳の男性は、同ビル内にある語学学校で学ぶ留学生。「肉とご飯が好きですが、今日は何か新しいものに挑戦しようと、これを買いました。友だちに、ここは安くておいしいと言われて来るようになりました。学校から近く、安くておいしい」と話す。

「少量ずつ何種類も入っているのが好き」

 同じ学校で学ぶアルゼンチンから1週間前に来た女性も、「友達から教わって、便利だからここで買います」と言う。彼女が選んだのは、サラダのパックと果物のパックだ。

 同じく、去年の秋から語学学校で学ぶ39歳のルーカスさんは、「このスーパーに毎日弁当を買いに来ています。近くて便利だし、種類が豊富で、季節の野菜や肉を食べられる。日本の弁当は、魚や肉、ご飯、野菜が少量ずつ何種類も入っているので、とても好きです」と話す。

(撮影:佐々木仁)

 外国人が一斉にやってきて、間もなく減ったのは、中心がビル内の語学学校の学生だからだったようだ。調べてみると、昨年8月に大手語学学校がサクラステージに東京校を開設していた。

 しかし、野本店長が話すように、来店者は必ずしも同校の生徒だけではない。

「昔、日本の弁当を食べたことがある」と話すトルコ人の大学生19歳、20歳の2人組は、2週間前に来日し、あと2週間滞在すると話す観光客だ。お昼はラーメンを食べてしまったという2人は、「トルコにいたとき、ユーチューブで日本の弁当を知りました。どんな弁当を売っているのか知りたくて見に来ました」と話す。

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