
オリックスは「慣れ」からの脱却を図らなければ暗黒時代へ逆戻りしてしまう可能性も指摘されている。2021年から3年連続でリーグ制覇したのも束の間、昨年はBクラスの5位に低迷してしまった。今季から指揮を執る岸田護監督はチーム内に蔓延する「慣れ」に対する警鐘を鳴らし続けているのだが……。
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オープン戦も始まり開幕へ向けて盛り上がる時期の球界を、オンラインカジノ問題が直撃した。オリックスは渦中のど真ん中におり、ブルペンの中心と期待された山岡泰輔が関与を認め、活動を自粛している。「球団内に蔓延する『慣れ』の雰囲気も無関係ではない」という声が聞こえる。
「国内で法的に禁止されているオンラインカジノへの関与。『ゲーム感覚で参加できるため賭博とわからなかった』という声も聞かれるが情状酌量の余地はない。オリックスが即座に実名を公表して処分に動いたのは、コンプライアンス対応としては間違っていない」(スポーツ新聞野球担当デスク)
オンラインカジノへ関与した選手は各球団調査で少なくとも8球団15人は存在することが判明(3月1日時点)。オリックス以外の球団は実名発表をしておらず、「山岡だけでは不公平」という声も聞こえるが、他球団の判断は別として問題ある行動だったことには変わりはない。
「時代が変わり細かいことまで気にしないといけない選手が可哀想に感じることもある。しかし、ゲーム感覚とはいえ賭博行為に参加したことが問題で、イチ社会人として考えられない。(オリックスには)金髪や服装が派手な選手も少なからずおり、球団の選手教育に問題があったと言われても否定できない」(オリックスOB)
「グラウンド外が派手でもプレーをしっかりできれば良いが、そうは簡単に行かない。3連覇したことで慢心も少しずつ生まれ始め、必死さや泥臭さがが薄れていたのは感じた。それが『慣れ』という言葉の意味だと思う。オンラインカジノの問題も無関係とは思えない部分もある」(スポーツ新聞野球担当デスク)