
AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2025年3月10日号では、本河架設の本河恵さんと本河英明さん夫婦について取り上げました。
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夫42歳、妻35歳のときに結婚。長女(17)、次女(12)、長男(14)と5人暮らし。
【出会いは?】妻は大学時代に大手建設会社から内定をもらっていて、ゼネコン業界の人ともつながりがあった。建設業界の共通の知人から、シングル同士ということで紹介された。
【結婚までの道のりは?】出会って間もなく、お互いの子ども含めて5人で旅行に行った。数カ月後に土地を買い、家を建て始めた。
【家事や家計の分担は?】家事は基本妻。妻の手が回らない時は夫も担当する。財布は一つで妻が管理。
妻 本河恵[40]本河架設 総務
ほんかわ・めぐみ◆1985年、東京都生まれ。法政大学卒業後、2007年に三井住友海上あいおい生命に入社し、保険金支払査定業務・コールセンターSV業務に従事。出産、育休を経て、15年にフロストインターナショナルコーポレーション、23年にJenerate Partners勤務を経て、24年秋から現職。総務、人事、経理全般を担当
再婚して一緒に暮らし始めてからは、子どものスマホの使い方一つにしても許容できないことがあり、お互いの“当たり前”をすり合わせるのにかなり時間がかかりました。
同じ環境下で育っても、子どもの性格は異なるものです。3人の親になった今、全員に同じように注意しても響かないと心得ているため、個々に接し方を変えています。
会社を法人化した後、就業時間外に事務仕事を手伝っていましたが、徐々に間に合わなくなりました。夫に社員になってほしいと言われた時、これまでのキャリアを諦めたくないと思い、悩みました。最終的には従業員の家族の顔が頭に浮かび、会社を潰してはいけないという責任感と、スキルを生かして新しい分野を開拓するフェーズなのだと前向きに捉えるに至りました。
出来たばかりの会社ですが、目標は高く、鳶職という仕事をもっと認知してもらい、将来的には学歴やキャリアを問わず、「鳶職に就きたい」と思う人が増える社会にしていきたいです。