「(菅野に対する)メジャー関係者からの評価は常に高かった。投球術に長けており年齢は関係ないと思われている。代理人もわかっており、単年契約を結んだもの今季の活躍を見据えた先の大型契約を見越してのものだろう」(MLBアジア地区担当スカウト)
日本を代表する右腕が結んだ契約は単年で年俸1300万ドル(約19億6000万円)。現在のメジャーの年俸水準を考えると決して高くはないが、今季のパフォーマンスでさらなる昇給を目指しての契約とも見られている。
「よほどの大崩れをせず1年間ローテーションを守ることができれば、複数年契約も見える。3年総額50~60億円規模での契約オファーが来る可能性はある。40歳前まで米国でプレーできる道が開け、菅野にとって最高だろう」(スポーツマーケティング会社関係者)
複数年契約を結んだ際には、現役をメジャーリーグで終える可能性もあるという見方もある。しかし、これまで長年名門のエースとして活躍した菅野には「最後は巨人で」という声も少なくない。
「上原浩治氏のように巨人へ戻ってユニホームを脱いで欲しい。メジャーでの経験を投手陣だけでなく、チーム全体に注入してチーム力を高める。巨人を愛し続けた菅野にしかできない最後の仕事だと思う」(巨人OB)
「引退後はコーチ、そして監督として巨人に関わり続けてもらいたい。実績ある理論派なので素晴らしい指導者になるのは間違いない。将来的には『智之ジャイアンツ』で黄金時代を築いて欲しい」(巨人関係者)
今後に関して多くの意見も聞こえるが、単年契約の今シーズンのパフォーマンスがキャリアを大きく左右するだろう。
「左右の違いはあるが今永昇太(カブス)同様、球種が豊富で制球力も高い。打線との巡り合わせでは2ケタは勝てる実力はある。巨人OBで知名度も高いので、活躍次第では大ブームを巻き起こすかもしれない」(MLBアジア地区担当スカウト)
夢を叶えたベテランの活躍は国民の多くに勇気を与えるのも間違いない。キャンプ、オープン戦と順調なスタートを切った菅野の今後に大きな期待をしたい。
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