スケートを楽しむ長男と長女。画像を一部加工しています(事務所提供)

子どもたちには「何か一つでも極めてほしい」

「宿題など一緒にやる時間をつくるようにしているんですが、常に全力の姿勢でいる私がヒートアップしちゃうんです(苦笑)。息子はピアノをやりたいといって始めたので、その練習に付き添ったりもしています。そういうことをしていると、本当に1日の時間が足りないですね」

 娘にも一般的な水泳やピアノなどの習い事をさせているが、スケートはさせていないという。

「やっぱり女子は成長に伴ってダイエットという壁があるので、その辛さを知っているからこそ、子どもに経験させるのはないな、と思っています。私もいまだに『太ってはいけない』と思ってしまうぐらいダイエットへの意識が残ってしまっているので、わざわざ茨の道を歩ませることもないと。でもいずれ何か一つ、勉強でも、スポーツ、芸術、何でもいいので、極めてほしい、そこに対して努力してほしいなと思っています」

中野友加里さん(撮影/写真映像部・佐藤創紀)

 中野さん自身は、子どもがもう少し大きくなったらフルタイムで働きたいという思いがある。

「フジテレビにいたときは映画制作部で企画、撮影、宣伝、スポーツ部では生放送もやって、退職前は経理の仕事もして、すごく鍛えられました。だからその経験を活かして『働きたい』という思いが大きいですね。あとは審判の資格もようやく最近取り始めたので、そちらも大切にしていこうと思っています。全日本選手権のジャッジができるナショナル級を取得したので審判をしたいと考えています。もう一度全日本の舞台を目の前で見て、選手たちのいいところを引き出してあげて、それを点数に反映させてあげたいな、と思いますね」

(藤井みさ)

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