天皇、皇后両陛下の長女の愛子さまは2月14日、秋篠宮家の次女の佳子さまと一緒に、カナダやトルコ、スイスなどの駐日大使を招いて千葉県の新浜鴨場で催された「外交団鴨場接待」に初めて参加した。新浜の鴨場は、陛下が雅子さまと「極秘デート」をし、プロポーズをした場所として知られている場所だ。
【写真】愛子さま「鴨場接待」デビュー 陛下は布を被ってワゴンに潜み、雅子さまとの「極秘デート」に駆け付けた思い出の場所
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「I hope you will enjoy」
広大な敷地に林や池が広がる、千葉県市川市の新浜鴨場。グリーンのジャケットとチェック柄のスカート、ロングブーツ姿の愛子さまは、佳子さまとともに、集まった各国の大使夫妻らとにこやかにあいさつを交わした。
今回催された「鴨場接待」は、国内外の賓客を皇室に伝わる伝統的な鴨猟でもてなすもので、大使らが見守るなか、愛子さまは捕獲したカモを放鳥。国際親善の公務を、佳子さまとともに無事に勤めた。
「僕が一生全力でお守りしますから」
新浜の鴨場は、天皇陛下が雅子さまにプロポーズした場所として知られている。
1993年1月19日の記者会見で、当時皇太子だった天皇陛下は、カメラのフラッシュとシャッター音が響く中、隣に座る雅子さま（当時は小和田雅子さん）を優しい目で見つめながら、プロポーズについてこう明かした。
「92年10月の3日に千葉県の鴨場でもって、雅子さんに『私と結婚していただけますか』と申しました」
この日の皇室会議で陛下と雅子さまの婚約が正式に決まり、おふたりは東京・元赤坂の東宮仮御所で、そろって記者会見に臨んだ。
陛下の言葉は、記者からプロポーズの時期と場所を質問されて答えたもの。陛下は、少しうつむきながら隣に座る雅子さまをいたわるように視線を向けつつ、続けた。
「その時の答えは、はっきりしたものではなかったわけです。その後、12月12日にこの仮御所に来ていただいて、そこでもって、『私からの申し出、受けていただけますか』と申しまして、それを受けていただいたというわけであります」
