定年後も続く「学び」

 回答者の世代が50代に入ると、「定年後に役立つから」「定年後も働きたい」「定年後のセカンドキャリアを見すえて」「少しでも収入増に」「年金だけでは足りない」といったコメントが目立ってきます。

 では、さまざまな資格・免許のなかで、「おすすめ」はあるのでしょうか。

 比較的多く挙がった資格は、宅地建物取引士(宅建士)や社会保険労務士(社労士)、行政書士、介護福祉士、電気工事士など。

「法律や規定を知らないと損をするので、知識を体系的に習得するためにも資格勉強はコスパがいい。受験資格要件がなく、市販のテキストで合格できる資格はおすすめです」(50代、女性)という声もありました。

 そして目立ったのが語学関係です。国内を訪れる外国人、インバウンド需要の増加をふまえて、英検やTOEIC、さらにアジア圏の言語の検定試験のほか、「全国通訳案内士」を挙げる方も。
 

 さらに60代以降では、収入の確保のほかに「ボケ防止」という声もありましたが、「スキルアップしたい」「視野を広げたい」と知識欲が衰えない方は少なくなく、難関資格である司法試験や司法書士、気象予報士、そして新しい言語の習得に挑戦したいと意欲を燃やす方もいらっしゃいました。

 好奇心を持ち続けるかぎり、「学び」に終わりはないようです。

(AERA dot.編集部)

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