
昭和天皇の傘をお使いの皇族は?
母から娘へ、そして姉から妹へと洋服や着物が受け継がれることで、たびたび話題にあがっていたのは秋篠宮家だ。次女の佳子さまは、姉の小室眞子さんや母の紀子さまの着物やドレスを愛用されている。
佳子さまが29歳の誕生日にあたって公開された映像や、昨秋の園遊会でお召しの空色の友禅染の本振り袖は、16年に南米パラグアイを訪問した眞子さんがお召しだった着物を譲り受けたものだ。
また、紀子さまから眞子さん、そして佳子さまへと、30年以上にわたって大切に着用されてきた服もある。
昨春の園遊会などで佳子さまが愛用されていた、白から淡いオレンジのグラデーションが美しいワンピースは、もともとは紀子さまから眞子さん、そして佳子さまへと譲られた品と思われる。
写真をたどると、1993年に映画「REX 恐竜物語」のチャリティー試写会に出席した紀子さまが、同じ品と思われるワンピースを着用されている。そして、同じデザインのワンピースを眞子さんが21年に上皇ご夫妻への結婚のあいさつの際に着用し、いまは佳子さまがお召しになっている。

家族が愛用したものを受け継ぐのは、女性皇族だけではないようだ。実は秋篠宮さまは、昭和天皇から受け継いだ小物をお持ちだという。
雅子さまや皇族方が愛用する傘を納める「前原光榮商店」(東京都)の代表取締役・前原慎史さんは、以前の取材でこんな話をしてくれた。
「秋篠宮さまは、公務の際に昭和天皇が愛用されていた黒い雨傘を何度かお使いになっていました。手元が特殊なつくりですので、映像を目にしてすぐにわかりました」
今年は愛子さまの公務もさらに増えると見られ、雅子さまから受け継がれた装いを目にする機会もありそうだ。
(AERA dot.編集部・永井貴子)