また青山学院大の強みはスカウティングだけではない。過去2年にプロ入りした選手を見ても下村と佐々木は高校時代から評判の選手だったが、常広と西川は高校時代のプレーからは4年後ドラフト1位になると予想するのは難しかった選手であり、入学後に大きく成長するケースも多いのだ。昨年はリーグ戦に出場していなくても、ここから浮上してくる選手が出てくることも十分に考えられるだろう。
2000年以降の東都大学野球では東洋大が2007年春から5連覇、亜細亜大が2011年秋から6連覇を達成しているが、それに青山学院大がどこまで迫るのか。今年の大学野球の大きな注目ポイントとなるだろう。
(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
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