今季から米ツアーに参戦する岩井千怜
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 2025年の米女子ツアーは、フロリダ州のレイクノナG&CCで、現地時間2日まで開催されたヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズで開幕。韓国のキム・アリムが優勝しツアー3勝目を挙げた。今季からツアーに参戦する竹田麗央は通算11アンダー8位でホールアウト。いきなりトップ10フィニッシュし、幸先の良い滑り出しとなった。

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 そんな今季のアメリカツアーは、竹田を含めた日本勢の活躍が大いに期待される状況となっている。ここ30年ほどは韓国勢が大きな勢力となっていたが、そんな状況に変化が生じる可能性がありそうなのだ。

 まず日本勢は、古江彩佳、渋野日向子、畑岡奈紗、西郷真央、笹生優花、西村優菜、勝みなみ、吉田優利の残留組(吉田は最終予選会を突破し出場権を獲得)に加え、今年から山下美夢有、岩井千怜、岩井明愛、馬場咲希、そして竹田が参戦。史上最多となる総勢13名が、世界最高峰の舞台で戦うことになった。

 特に古江は、さらなる活躍が期待される存在だ。2022年から渡米すると、ルーキーシーズンにいきなり優勝。昨年はアムンディ・エビアン選手権でメジャー初勝利を挙げ、ポイントランクでは6位と躍進した。古江のショットの安定度とショートゲーム、パッティングの精度はツアートップクラス。平均ストロークも69.988で、日本人として初めて「ベアトロフィ」を獲得。今季は日本勢を牽引するプレーが求められる。

 また、渋野や畑岡も今季は大切な一年となる。2019年の全英女子オープン優勝で一躍ヒロインとなった渋野は、PINGとのクラブ契約が満了しフリーに。1月にはイベントで使用クラブを調整中と話し、タイトリストやスリクソンのクラブを使う姿が見られた。そして先日、住友ゴム工業が、渋野とボール使用契約の締結したことを発表。「スリクソン Z-STAR XV」を使うことも明らかになった。ゴルファーにとってギアの変更は、成績を大きく左右する要素となるが、この決断がどうなるのかは気になるところだ。

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山下、岩井姉妹、竹田の活躍は確実?