(4)性格が明るい
4つめは、性格が明るいことです。一言でいえば、天真爛漫。
印象に残っているのは、以前、私がある賞を受賞したときのこと。父に報告したら、こちらが恥ずかしくなるくらい、オーバーリアクションで喜んでくれたのです。賞を取ったことよりも、うれしく思える瞬間でした。
子どもたちがテストで100点をとったり、中学受験に合格したりしたときも、父はこんなふうに心の底から喜んでいるんだろうなと思いました。だからこそ、地域の人から愛され、家庭教師の仕事も途切れないのでしょう。
性格が明るい人ほど健康で、長生きできるということは、さまざまな研究でも明らかになっています。
笑うことで、がん細胞やウイルスをやっつける「ナチュラルキラー細胞」が活性化するという話を聞いたことはあるでしょうか。よく笑う人は免疫力が高い、ということです。
また、笑顔、泣き顔、怒り顔など、さまざまな表情ごとに自律神経の状態を計測したところ、笑顔のときだけ副交感神経の働きが上がるという結果が出ました。
興味深いのは、「つくり笑い」でも副交感神経の働きが上がるということです。心から笑っていなくても、口角を上げるだけでいいのです。「笑う門には福きたる」ということわざは、科学的にも正しかったのです。