故障による離脱が心配されたが、患部に問題はなさそうだ。日本ハム・清宮幸太郎(25)がソフトバンク・柳田悠岐らと1月に大分市内で行っていた合同自主トレの期間中に左手の指を負傷。大事を取って20日に帰京していたが、自身のインスタグラムで回復ぶりをアピールした。千葉・鎌ケ谷の室内練習場で行った打撃練習を動画で投稿。豪快な打球を放つと、打球の行方を見て「これはいった!」と声を張り上げた水野達稀とハイタッチを交わした。
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「映像を見る限り、患部をかばっている様子はなく思い切り振り抜いています。清宮の一番の敵はケガです。規定打席に到達したシーズンは2022年の1度のみで、故障がネックになっている。無事是名馬ということわざがあるように、試合に出続けて活躍してほしいですね」(スポーツ紙デスク)
清宮はケガに再三泣かされてきた。新人の18年1月の合同自主トレ時に右手母指基節骨骨挫傷と診断されるなどして開幕1軍入りを逃した。翌19年3月のオープン戦ではファウルを打った際に右手首を痛めて負傷交代。右有鈎骨骨折と診断され、2カ月以上離脱した。23年は4月にハーフスイングの際、左脇腹を痛めて腹斜筋筋損傷と診断された。
昨年も1月の自主トレで左足をひねり、左足関節捻挫で出遅れた。故障すれば、体全体のバランスに狂いが生じる。4月中旬に1軍昇格したが、打率.083と結果を残せず2週間足らずで登録抹消された。
だが、並の打者でないことを証明したのはここからだ。1カ月後の6月11日に1軍昇格すると状態を上げていき、7月以降は広角に安打や長打を放つ。最終的に規定打席不足ながら、打率.300、15本塁打をマーク。OPS(出塁率+長打率)は一流選手が.700以上と言われるなかで.898を記録。得点圏打率は.394と勝負強さも光った。
今年は主軸を担うことを期待されるだけに、清宮の故障はチームの成績を左右しかねない。不可抗力もあるだろうが、故障を減らすことはできないのだろうか。