タイムマシーン3号の関太
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 1月7日に発表された「2024年~2025年の年末年始TV番組出演者ランキング」(エム・データ)で、2位にランクインした意外なお笑い芸人がいる。タイムマシーン3号の関太(45)だ。20番組に出演した平成ノブシコブシの吉村崇が1位を獲得したが、関は14番組でやす子、ゆうちゃみとともに2位に入った。人気者がズラリと並ぶ中、数々の先輩芸人を差し置いて、関がトップ争いに絡むという“意外な結果”になった。

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 2000年に山本浩司とタイムマシーン3号を結成し、ボケを担当する関。コンビでは03年より「爆笑オンエアバトル」(NHK)の常連となり人気を集め、05年には「M-1グランプリ」で決勝に進出。といっても、そこでブレークすることはなく、潜伏期を経て15年に再びM-1でファイナリストとなり、その後じわじわと露出が増加した。現在はコンビのYouTubeがチャンネル登録者数100万人を突破し、バラエティー番組にも引っ張りだことなっているが、なぜ今になって大ブレークしているのだろうか。

「彼らは、老若男女に通じる“分かりやすい笑い”が魅力です。2015年にM-1が復活した頃から、ウケることだけを突き詰めた結果、ライブシーンで受け入れられるようになったとインタビューで話していました。ちょうどその頃、サンドウィッチマンなど、万人受けする笑いがウケるようになっており、自分たちの分かりやすい笑いと世間の潮流が合致した分析していました。一方、関は『客受けは良いけど、芸人受けしない』と、事務所の先輩であるマシンガンズの西堀に相談したところ、『ウケるのが嫌なの?』と驚かれ、気持ちが切り替わったと振り返っていました。そうして飛躍を遂げたタイムマシーン3号ですが、コンプライアンスが厳しくなるなか、安定して万人受けするような笑いを提供できるからこそ、今になって重宝されるのかもしれません」(テレビ情報誌の編集者)

 そんな中で、ピン芸人としての関は「田舎出身」「食いしん坊」という個性があり、そこが強みとなっていそうだ。

 関は群馬県中之条町出身で、自宅は山の中にあったという。バラエティー番組で語っていたところによると、小学校に入学すると学校からよけの鈴が支給され、全員ランドセルに付けて集団で登下校していたそう。それゆえ、給食で出たパンを持って帰るときは熊に狙われる可能性があるので、山に入る前にパンを食べきるなど、田舎のおもしろエピソードを披露していた。

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