ダイアナ元妃を持ち出すヘンリー王子
一方、ヘンリー王子(40)は12月4日、ニューヨークで開かれたニューヨークタイムズ紙主催のイベント「ディールブック・サミット」に出席した。司会者からいくつか質問を受けたが、注目された返答は母である故・ダイアナ元妃に言及したものだった。
ヘンリー王子は「母が望んでいたアメリカ暮らしとアメリカでの子育てができていて、うれしい」と発言したのだ。ダイアナ元妃はチャールズ皇太子(当時)とカミラ夫人(当時)との不倫などから、アメリカに移住したいと漏らしたことがあった。ヘンリー王子は、母のかなわなかった夢を「自分はかなえている」と胸をはったのだ。
これには反発がわき上がった。「いつまで母親を自分の行動の正当化に利用するのか」などだ。エクスプレス(オンライン)によると、ヘンリー王子がダイアナ元妃をことあるごとに持ち出すのは結婚後に目立ち、それはメーガンさん(43)が「私をダイアナと思いなさい」と「指示」したからといわれる。
メーガンさんは黒いドレスで登場
そのメーガンさんは、同じ4日にロサンゼルスでの「ペイリー・オナーズ賞」のガラに参加した。最高栄誉を授与されたのは、映画監督で俳優のタイラー・ペリ―(55)。彼は、司会者のオプラ・ウィンフリーに頼まれて、ヘンリー王子とメーガンさんが英王室を離脱してから、ハリウッドの約27億円の自邸を無償で貸したことで知られている。そんな「恩人」でもあるペリー氏の祝福に駆けつけたのだろう。
この日のメーガンさんは、オスカー・デ・ラ・レンタの黒いドレスをまとったが、トレーンが長すぎたため仕立て屋に短くしてもらったそうだ。そして胸元には約540万円のダイヤモンドのネックレスを合わせたが、期待したほどの好評価は得られず、「メーガンはハリウッドにふさわしい容姿も才能もない」との声が出ている。また「ペリー氏は多くのネットワークを持つのに、メーガンに仕事を与えなかったのには大きな意味がある」ともささやかれた。
迷走続くメ―ガンさんの新ブランド
そんなメーガンさんを今最も悩ませてるのは、新ブランドARO(「アメリカン・リビエラ・オーチャード」)だ。エクスプレス(オンライン)によると商標登録がうまくいかず、手続き完了のための追加時間を要求せざるを得なくなったという。
さらに「アメリカン・リビエラ」は一般的地名なので、個人は独占権を持てない。さらに「ロイヤル・リビエラ」という一般会社もあり、この会社はメーガンさんの申請に異議を申し立てている。それなら名前を変えればよいのに、メーガンさんは承知しないのだ。「今度こそ私の高い価値に世界が気付くはず」と言い切るそうだ。
前途多難なARO。今年3月の立ち上げ発表以降CEO選考のために何人かにインタビューしたが決定に至らず、結局、メーガンさん自身が就任することになった。本人は「自分ですべてコント―ルできるので喜びを感じる」と強気で、年明け数か月以内には、ネットフリックスの番組放送と物品販売をスタートさせるという。まもなく2025年。「来年は目を見張るような華々しさで公の場に戻る」と宣言している。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
*AERAオンライン限定記事