秦正理
2022年7月のスタートから2年半。松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」は、ついに最後のゲストをお迎えします。トリを飾る28組目のゲストは、松下さんの人気に火がついた朝ドラ「スカーレット」で義父を演じた俳優・北村一輝さんです。「お父ちゃん」への感謝にあふれる対談をお届けします。AERA2024年12月9日号より。
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松下洸平（以下、松下）：ご無沙汰しています。NHKの連続テレビ小説「スカーレット」（2019〜20年）で共演させていただいて以来、なかなかお会いできず……。
北村一輝（以下、北村）：めちゃくちゃ活躍して、忙しくしてるもんね。でも、まだまだ働かないとね。
松下：ありがとうございます。「スカーレット」では僕が八郎を演じて、北村さんが義理のお父さんの常治を演じられて。実は北村さんとの対談がこの連載の最終回なんですが、その最終回に一番緊張するお相手を選ばせていただきました（笑）。
北村：八郎だからね（笑）。僕は現場でも八郎としか呼んでいなかったし、周りが「松下君」とか「洸平」とか呼んでいても、「ん？ ああ、八郎ね」って（笑）。
松下：そうでした！ 懐かしいです。それも僕にとってはすごくうれしいことでした。
北村さんとぜひ対談させていただきたいなとずっと思っていて、いつかこの連載で、ご一緒できたらいいなと思っていたので、夢がかないました。
北村：それはもう、ありがとうございます。
実はこれが初対談ですよ。雑誌の対談を受けた記憶がないですから。
松下：ええ！？ 本当ですか！
北村：自分への取材や宣伝などで最低限しゃべること以外で出ることはたぶんないですね。
松下：そうなんですか！ それは貴重な機会をいただけて、すごくうれしいです。
北村：だから本当はしゃべりたくないんですよ（笑）。
松下：いやいや、そんなこと言わずに……お願いします（笑）。
「スカーレット」撮影終了後、わりとすぐにコロナ禍になって大きな打ち上げもできずに、それからお会いする機会もなく。いつか現場でお会いできたらなと思っていました。
ゲッターズ飯田
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内田樹
