また、つげ氏はブラジルの後、愛子さまにはアフリカを訪問してほしいと考えている。皇室のアフリカ訪問は、ここ10年ほど途絶えているからだという。

「皇室の方がアフリカに訪問されるのは、2014年の秋篠宮ご夫妻がザンビア、タンザニアに訪問されてから途絶えています。2月にケニア大統領夫妻が来日し、そのときの宮中午餐に愛子さまも参加されています。来年の訪問はかなわないかもしれないですが、何年後かに愛子さまが訪問されることを期待しています」

佐賀空港を出発する天皇、皇后両陛下の長女愛子さま。初めてのおひとりでの地方公務を経験された=2024年10月12日、佐賀市

これからも愛子さまらしく

 そして、愛子さまの「初めて」で忘れてはならないのは、能登半島地震の被災地訪問だ。つげ氏も「愛子さまにとって、今年残された課題だったのではないでしょうか」と言う。

 愛子さまは今年9月28日から1泊2日の予定で能登半島地震の被災地を訪れる予定だったが、石川県の能登地方での豪雨災害によって取りやめになった。

「来年、訪問することができる状況になったら、いの一番に能登半島の被災地に訪問されると思います」

 とつげ氏は言う。
 

 しばらくは、愛子さまの「初めて」が続きそうだが、つげ氏は今まで以上に「愛子さまらしく」を期待する。

「来年、皇室における大きな出来事のひとつとして、悠仁さまが筑波大学付属高校を卒業され、成年の記者会見があるはずです。そうすると、成年皇族として、愛子さまと悠仁さまを比較する話題も多くなってくるかと思います。

 また、『愛子さまを天皇に』という世論の高まりがあるのも事実なので、そういった声を気にせずに、愛子さまにはどんどん前に出ていっていただきたいです。これまで通り、愛子さまは愛子さまらしくやっていただけたらと思っています」

(AERA dot.編集部・太田裕子)

[AERA最新号はこちら]