報告や相談のタイミングで失敗してしまった経験はありませんか? Xフォロワー約30万人の元自衛官ぱやぱやくんは、効果的なコミュニケーションの方法として「ルーティン化」と「事前の合意」を推奨します。仕事の進め方において、適切なタイミングと方法での報告が、ストレスを減らし、効率的な業務遂行につながる理由とは。著者最新作『社会という「戦場」では意識低い系が生き残る』から、その秘訣をお届けします。
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誰かと仕事をするのであれば、「どんな状況になったら相談するか」とか「いつ報告すべきか」というポイントをお互いに共有し、明確にしておくべきです。
よくある話として語られていますが、新入社員などが入ってくると、「困ったらいつでも相談して」とか「なんでも聞いてね」と優しく声をかけてくれる人がいるとします。
しかし、それを真に受けた新入社員が、その先輩に相談しに行くと「今それどころじゃない」とか「状況を見て話しかけて」とか「そのくらい自分で考えて」と言われてしまうことは多くあります。
このようなことが起こってしまうのは、相談や報告をする人とそれを受ける相手の状況が同じではないからです。
相談や報告をしたい人は、まさに「今」こそ、聞いて欲しいタイミングなのかもしれません。しかし、相手が、それに対応できないことは往々にしてあります。
つまり、このような一見冷たい反応をされてしまうのは、相手の余裕がないときに報告や相談をしてしまっていることが大きな原因です。
そもそも社会人はみな忙しく、余裕がある人はほとんどいません。
そして、余裕がないときには、どうしても他者に優しくすることはできません。
そうなると、どうしても、相手に対して、きつく当たってしまうものです。
では、このような状況を防ぐ手立てはあるのでしょうか。
実は、ちゃんとあります。コツは「ルーティン化すること」と「前もっての約束をしておくこと」だと、私は考えています。
つまり、「報告」に関してであれば、「定時報告」に関しての時間と、どうしても対応が必要な「緊急報告」をするときの合図を決めておくべきです。