また、2017年には橋本健神戸市議(当時)との不倫疑惑が週刊新潮で報じられた。橋本氏はその後、政務活動費の架空請求が明らかになり市議を辞職。詐欺罪に問われ、神戸地裁で懲役1年6月執行猶予4年の有罪判決を受けた。今井氏はこの裁判中の18年10月に、自身のブログで、橋本氏が妻と離婚したことに触れつつ、
〈私今井絵理子は元神戸市会議員の橋本健さんとお付き合いさせていただいております〉
と交際を認めている。
2022年の参院選直前には、鹿児島県徳之島町の闘牛祭りで、勝った牛の背中に乗ったところ、落ちて地面にたたきつけられ、骨盤骨折の重傷。車いすの痛々しい格好で国会に出席して話題になった。残念ながら、国会での活躍よりも“お騒がせ”の印象が強いのだ。
「今井氏は当選1回の3年目に内閣府政務官となり、歌手やタレントの経験、女性であることから、クールジャパン戦略や女性活躍、男女共同参画などを担当しました。しかし、特に成果をあげたものはありません。2回目の政務官となる石破内閣では、復興大臣政務官というポストなので、アイドル好きの石破首相と一緒に被災地を訪問してもらうことを期待するくらいですね」(自民党幹部)
旧統一教会の施設訪問で批判された生稲氏
一方、当選からわずか2年と今井氏より早く、外務大臣政務官に抜擢された生稲氏。80年代のアイドル「おニャン子クラブ」出身で、派生した3人組ユニット「後ろ髪ひかれ隊」で工藤静香らと活躍。その後は女優やタレント活動をしていたが、22年の参議院選で、東京都選挙区の候補を探していた自民党都連会長の萩生田光一氏が白羽の矢を立てた、と報じられている。
この参院選の選挙中、生稲氏は東京・八王子市にある旧統一教会の関連施設を萩生田氏と訪問し、旧統一教会の信者たちに投票を依頼していたことが選挙後に明らかになった。
この時期、安倍晋三元首相の銃撃事件を機に、旧統一教会と自民党の関係が激しくバッシングされていた。
それだけに生稲氏も厳しい批判をあびたが、
「八王子市で街頭演説をしていると『話を聞きたい、たくさん人が集まっている』と呼ばれて行った」
と偶然の訪問だと説明した。
だが、その場にいた旧統一教会の信者は、こう話す。
「先にLINEなどで、参院選の候補者が来るから集まれと指示がありました。施設に行くと、幹部から2人が来たときには『歌を歌って激励しよう』と先に説明もありました。そこへ生稲氏と萩生田氏が来たので、たまたま人が集まっていたと装うような説明を聞いて、なんだかなあと思った」