70年代のアイドル「キャンディーズ」のファンで、アイドル好きとして知られている石破茂首相。だからというわけではないだろうが、元アイドル議員2人を、政務官に起用したことで、「国民バカにすんな」などとネットがざわついている。1人は不倫騒動など“お騒がせ”が多い元「SPEED」の今井絵理子参議院議員。もう1人は2022年に初当選して間もない元「おニャン子クラブ」の生稲晃子参議院議員だ。
衆院選で自民党は惨敗。石破首相は自民党の裏金問題で世論の支持を失ったことを踏まえ、11月13日に発表した副大臣26人、政務官28人で、裏金問題に関与した議員の起用を見送った。
林芳正官房長官は、
「手腕や経験を総合的に判断したもの」
と説明したが、官邸関係者からはこんな声が漏れ聞こえる。
「裏金議員を排除して、過去に何度も副大臣と政務官の経験がある人などを除外していったら、限られたメンバーしか残らなかった。今井氏や生稲氏は裏金議員ではなかったが、林官房長官がいうような手腕があるとは思えない。アイドルタレントだった2人の人気が何らかの形で石破政権の㏚になればという起用ですね」
党女性局の「パリ研修」批判に反論して炎上
今井氏は90年代にアイドルグループSPEEDのメンバーとして活躍し、参院議員は2期目。安倍内閣での内閣府大臣政務官に続き、今回は内閣府兼復興大臣政務官に起用された。
今井氏といえば、昨年7月に自民党女性局の「パリ研修」に参加した後の騒動が記憶に新しい。女性局長だった松川るい参院議員が、エッフェル塔前でポーズをとった写真をSNSに投稿し、「観光旅行か」とネットで大炎上した際、パリの観光地で松川氏と今井氏が撮影したツーショット写真も批判された。今井氏は批判に対して、
〈(研修の旅費は)党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています〉
と反論したのだが、「党の支出も元は税金だろう」とツッコミを入れられて、かえって炎上を招いた。