だが、今季は116試合出場で打率.214、1本塁打、35打点。左肩甲骨骨折で1カ月戦列を離れるなど不完全燃焼だった。遊撃は小幡竜平が虎視眈々と定位置を狙っている。強肩、俊足で守備範囲の広さに定評があり、パンチ力もある。木浪を追い越すためには、守備の安定感と打撃の確実性を高めることがカギとなる。高卒で同期入団の小園海斗(広島)、戸郷翔征(巨人)、万波中正(日本ハム)はチームの主力選手として活躍している。24歳は期待の若手という年齢ではない。木浪と同様に小幡も来季は勝負の年となる。
阪神は来季に球団創設90周年の節目を迎える。若手もベテランも関係ない。藤川新監督が求めるのは、「力を結果で示す選手」だ。
(今川秀悟)