一つ目は、「経営は当たるまでやり続けることも大事」というものです。

 やってみて数字が悪いとか、こうじゃないなと思った時に、探り続けるというか、これだ、という流れに当たるまで変更し続ける話はよく聞きます。いま成功している人でも、創業当初は実は全然違うことをしていた人も多いし、成功するまで変え続けることは一つの手かなと思います。

 そしてもう一つは、正反対のアドバイス。それは自分がやりたいことをやるんじゃなくて、お客さんが求めるスピードに合わせること。

 これも僕自身の経験談になるんですが、僕の場合、仕事において自分がやりたいことが出てきても、「それがしいたけ.として求められていることなのか」は慎重に吟味します。周りにいる人に話して、「それはしいたけ.さんがやることじゃないと思う」といった意見を率直に言ってもらって、決める。

 やっぱりお客さんあっての仕事だし、自分が一人で突っ走ってしまって、お客さんが冷めてしまう、みたいなのは避けたいですよね。一度「あー、こういうことやっちゃうんだ」と思われてしまうと、お客さんって戻ってきません。お客さんが何を求めているかをもっと深く見つめて、そのスピードや求めるものを提供していくのが、もう一つの方法かなと思います。

 いて座はフロンティア精神を持っていて、自分の中のアンテナ、面白いと思うものが数年周期で入れ替わっていくことがあります。だからこそ、その勢いのままやるのか、一度立ち止まるのか、チェックしてくれる人の存在は重要です。違う業種でもいいから、個人店をやっている人と話してみてはどうでしょうか。

AERA 2024年10月28日号

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