硬式野球経験ゼロで指名された大嶋匠さん。現在は引退している

日ハム新庄監督が好きなタイプ?

 3軍制度を敷く巨人、4軍まであるソフトバンクは育成ドラフトで多くの選手を指名している。貧打で苦しむ西武も和製大砲の育成が重要なポイントになっている。スポーツ紙デスクは「日本ハムが清原を指名する可能性があると思います。スケールの大きい選手を指名する傾向がありますし、新庄剛志監督も好きなタイプの選手でしょう。スター性も大きな魅力です」と指摘する。

 日本ハムはドラフトでたびたび驚くような指名をしてきた。NPBではなくメジャー挑戦を口にしていた大谷翔平ドジャース)をドラフト1位で指名して、「投打の二刀流」に挑戦させたことは周知の事実だ。驚きの指名で思い出されるのが、13年前のドラフトだ。早大のソフトボール部で大学通算80本塁打を記録した大嶋匠を7位で指名。小学生の時は軟式野球をしていたが、中学、高校、大学とソフトボール部に所属し、硬式野球は未経験だった。球界の常識を覆す日本ハムのドラフト指名は大きな反響を呼んだ。大嶋は7年間プレーし、通算15試合出場で打率.167、0本塁打、1打点。ファーム暮らしが長かったが、ロマンを感じさせる挑戦だった。

 現時点で清原は「育成枠での指名に掛かるかどうか」というのが、NPBのスカウト、編成担当のリアルな評価のようだ。だが、各球団には異なる思惑があることも十分に考えられる。ドラフト当日に劇的なドラマが待ち受けているかもしれない。

(今川秀悟)

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