メジャーでの実績はないものの、マイナーリーグでの経験は豊富ということで即戦力としての期待が高かったものの、1年目の昨年は怪我もあって開幕は二軍スタートとなる。5月下旬にようやく一軍昇格を果たし、デビューからいきなり10試合連続安打を放つ活躍を見せたが、夏場以降は大きく成績を落とし、62試合の出場で打率.210、6本塁打、16打点という数字に終わった。今年も開幕一軍を勝ち取ったが、結果が残せずに5月には登録抹消。シーズン終盤にようやく一軍昇格を果たしたが、早々に再度二軍降格となり、28試合に出場して10安打、打率.172、0本塁打、1打点と1年目を下回る成績に終わっている。今年で30歳という年齢を考えると、来シーズンが勝負の1年となるだろう。

 加藤と同期で、隠し玉として指名を受けたのが山口アタル(テキサス大タイラー校→2022年日本ハム育成3位)だ。カナダで生まれ育ち、高校、大学では投手兼外野手としてプレー。当時は投手として起用される比率が高かったとのことだが、肘を痛めたこともあってパンチ力を生かして野手として日本ハムの入団テストを受け、指名を勝ち取った。1年目の昨年は開幕から二軍で試合に出場していたが7月に左膝を故障し離脱。今年5月に二軍で実戦復帰すると、打率は.247ながら35試合で4本塁打を放ち、その素材の片鱗は見せている。今年で25歳とまだ若いが、育成ドラフトでの入団だけに、加藤と同様に来年が勝負の年となる。

 加藤、山口と同じ2022年に楽天が指名したのが永田颯太郎(国立台湾運動大→2022年楽天育成4位)だ。愛知県の菊華高校から台湾の大学に進学。その後、一時帰国していた時に高校で練習していた姿が楽天のスカウトの目に留まり、育成指名を受けた。1年目の昨年は二軍で58試合に出場して経験を積み、今年はチームトップとなる102試合に出場したものの打率.173と目立った成績を残すことはできていない。守備には定評があるだけに、何とかが打撃のレベルアップを図りたいところだ。

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