「比例名簿」への反発はすごい状況
石破首相がかつて率いた石破派「水月会」が2019年から21年に開催した政治資金パーティー収入のうち、80万円が不記載となっていることも明らかになり、神戸学院大学の上脇博之教授は、政治資金規正法違反容疑で石破首相を東京地検に刑事告発した。このことも非公認など、政治とカネの問題への厳しい対応に影響した模様だ。
前出の田村氏はこう話す。
「自らの派閥でも不記載があり、石破首相は、選挙で有権者に判断してもらって、政治とカネの問題に決着をつけようと決断したのでしょう。ただ、比例名簿への搭載というのは衆議院議員の誰もがすがりたいものです。私のところにも石破首相に反発する内容の電話がすごい状況です。石破首相はこの党内の反発をどう乗り切るのか。乗り切ることができるのか」
(AERA dot.編集部・今西憲之)