先生の求人サイト「ミツカルセンセイ」

インターンが開発

 教員と学校のマッチングをオンラインでできないか。先生の求人サイト「ミツカルセンセイ」が8月、リリースされた。

 開発したのは、生駒市教委でインターン中の大阪大学法学部4年の小谷瑞季さん。

「教員不足を知って、電話を含めて230自治体の現場でヒアリングをしました。その結果、都道府県の講師登録にハードルがあることがわかりました。非常勤を含む講師の求人情報はほとんど公開されないので、働くかどうか具体的な検討ができません。登録した後もいつ連絡がくるかわからないから、登録を断念する人もいました」

 講師登録しなくても求人情報を得られるのが強み。3市町(兵庫県宝塚市、奈良県川西町、三宅町)の小中学校の求人情報を掲載している。効果を実証しながら全国に広げていくつもりだ。

「ニュースでよく言われる教員の待遇や残業の問題だけではない課題が根底にはたくさんあります」(小谷さん)

(編集部・井上有紀子)

「ミツカルセンセイ」を開発した大阪大学法学部4年の小谷瑞季さん(撮影/編集部・井上有紀子)

AERA 2024年9月30日号より抜粋

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