さらに米野球データサイト『Baseball-Reference』のシーズン歴代WAR(投手)のランキングでは26位タイ(12.2)につけているが、グッテンより数字が上の投手はすべて1800年代後半から1900年代前半にかけて活躍した選手の記録であり、いかにグッデンが現代野球で突出していたかわかるだろう。

 20歳の若者であったにもかかわらず、この時点で殿堂入りの話も出るほどだったグッデンだったが、このシーズンが残念ながらキャリアハイに。その後も、1990年に19勝を挙げるなど、8度2ケタ勝利をマークしたが、グラウンド外でのコカイン使用問題に怪我も重なり、本来なら全盛期を迎える時期の20代中盤から成績が年々下降していった。

 それでもメジャー16年間通算で194勝112敗、2293奪三振を記録。殿堂入りは果たせなかったが、今シーズンからはグッデンの背負った背番号「16」がメッツの永久欠番となっている。

 そのほか、継続的な活躍ができず殿堂入りを逃した投手では、サイ・ヤング賞2度の左腕ヨハン・サンタナ(ツインズほか)、デビュー2年目から3年連続で奪三振王となり、サイ・ヤング賞2度の右腕ティム・リンスカム(ジャイアンツほか)、デビュー4年目から“3年間限定”でリリーフとして驚異的な投球を披露し、救援投手としてサイ・ヤング賞を獲得したエリック・ガニエ(ドジャースほか)らがいる。

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