春先は先発に挑戦してなかなか結果が出なかったが、夏場から慣れ親しんだリリーフに戻り、本来の球威を取り戻しつつあるように見える。状態が良ければ155キロを超えることも珍しくなく、そのスピードは一軍でもトップレベルであることは間違いない。上位指名での入団だっただけにプレッシャーも大きいが、来年は何とか一軍定着を目指してもらいたい。
独立リーグからNPB入りする選手は育成ドラフトでの指名が多く、そこから這い上がるのもまたハードルが高いが、独立リーグの厳しい環境でプレーしてきた経験は必ずプラスとなるはずだ。今後もここで挙げた以外からも、一軍の大観衆を沸かせるプレーを見せてくれる選手が出てくることを期待したい。(文・西尾典文)